工場勤務の引継ぎを半年行った後、念願の憧れのカメラマンがいるフォトスタジオへ入社する事になり、入社日、
ワクワクしてスタジオに行きました。
『よく、来たね。これから、よろしくね!!さて、カメラなんだけど・・・』
カメラ??・・・
あっ、そうだ。俺、カメラマンなんだ。
カメラマンさんを尊敬し、話を聞くことに夢中だった私は、大切なところが抜けていました。
これから、カメラを握り、写真を撮り、生計を立てていくんだ。
その日に、約200万円を口座より引き出し、カメラのキタム〇さんへ行き、カメラ2セットを購入しました。
カメラボディにレンズってどうやって付けるの?
電池を入れたストロボをカメラボディに装着!
最後に、フィルム36枚撮りをセット・・・
そして・・・
脇を閉めて、ファインダーを覗き、半押しでピントを合わせ、シャッターボタンを押した!!
カシャ!!ピッカ!!
31歳、はじめてカメラに触れ、はじめて写真を撮った瞬間でした。
写真に興味は無く、カメラを触った事が無く、シャッタースピード?フィルムに種類があることも知らないカメラマンの誕生だったのです。
足元がフワフワした、とっても不思議な感覚だったことを覚えています。
しかしこれから、とんでもない事を引き起こすなんて、夢にも思ってませんでした。
カメラマンとして。